頭頸部がん 治療期間:6~7週間
頭頸部とは、脳より下、鎖骨より上の部分をいい、眼・鼻・口・耳・喉などが頭頸部に含まれます。
頭頸部にできるがんはがん全体の5%程度と言われますが、形態的に複雑で重要な臓器が多く含まれるため、それぞれの部位、がんの特徴に応じた治療が必要です。
頭頸部がんの治療
頭頸部がんは、大きく分けると、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、鼻・副鼻腔がん、唾液腺がん、甲状腺がんに分類されます。
陽子線治療の対象は鼻腔がん、副鼻腔がん、外耳道がんです。
がんの種類として扁平上皮がんが多いですが、腺がんや悪性黒色腫にも、陽子線治療が可能です。腫瘍の発生場所、病理的組織診断、進行度によって実際の治療方法は異なりますが、外科的手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療を行うこともあります。
治療対象となる病態・条件など
・ほかの臓器への転移がないこと。
・リンパ節へ転移がないか、あるいは単一の照射野に全病巣が入る大きさであること。
治療にあたっての留意点
副作用は、病巣の大きさにより異なるため、診察時に詳しく説明します。