脳腫瘍の診断と治療
脳腫瘍は頭蓋内で発生する原発性脳腫瘍と、ほかの臓器からの転移によってできる転移性腫瘍とに分けられます。
脳腫瘍が疑われた場合、造影剤を用いたMRIなどの画像診断を行います。
原発性脳腫瘍が疑われた場合は、最終的には手術で腫瘍を摘出し、摘出した組織の検査を行い、治療方針を決定します。
転移性脳腫瘍に対する放射線治療は全脳照射や定位放射線治療(ガンマナイフ、サイバーナイフ、リニアック)などの方法が有効です。
治療対象となる病態・条件など
・原発性腫瘍では悪性神経膠腫、手術による摘出が困難な髄膜腫や神経鞘腫など。
・転移性腫瘍ではほかの放射線治療が可能なため、陽子線治療は行っていません。
治療にあたっての留意点
治療ではできる限り視神経や脳幹などを避ける方向を選んで照射します。
病状によっては陽子線治療が適さない場合もあります。