食道がん 治療期間:6~7週間
食道がんの治療法は、主として外科的切除が行われてきていますが、 食道がんに対する根治手術は身体の負担が大きく、現在においても術後合併症・死亡率等、依然高率です。
食道がんの治療
合併症や高齢のために手術に不安がある場合には、化学療法と併用した放射線治療が有効な方法です。
この放射線治療の部分を、陽子線で行います。
陽子線治療は,食道がんへの治療効果を保ったまま,脊髄、肺、心臓という重要臓器への副作用を減らすことができます。
治療対象となる病態・条件など
・内臓への転移がないこと。
・陽子線と抗がん剤を併用する化学放射線療法を行います。
・リンパ節まで転移し、照射野の範囲に収まらない場合は、治療対象外です。
治療にあたっての留意点
照射後の一定期間は禁酒です。
より精密に照射するために、食道にシャープペンシルの芯程度のサイズの金属マーカーを挿入する場合があります。
化学療法と併用する場合は、消化器内科・外科の専門医と密接な連携をとって行います。