肝臓がん治療期間:2~7週間
肝臓がんの治療
肝臓がんは、がんによる死因の第4位となっています。
肝臓がん(肝細胞)がんの約90%は、B型、C型ウイルスの感染によって起こります(慢性肝炎から肝硬変を経て発症するという経過をたどります)。
陽子線治療は、がんに集中的に放射線を照射するため治療効果が高く、正常な肝臓へのダメージが小さいため肝機能の低下が起こりづらい治療法です。
長年の肝炎や肝硬変により、肝臓自体ががんを発症しやすい状態となっているため、他の部位に新しくがんができることがあり、専門医による治療後の経過観察が必要になります。
治療対象となる病態・条件など
・病巣が多くても3個以下であり、消化管に接触していない位置にあること。
・肝臓以外にがんがないこと。
・肝機能がある程度保たれていること。
治療にあたっての留意点
より精密に照射するために、肝臓にシャープペンシルの芯程度のサイズの金属マーカーを挿入する場合があります。
挿入施術に関しては主治医や関係病棟の医師と相談のうえ決定します。